対馬への旅
20/12/2016
海峡を越え、40年ぶりに帰った恭子のふる里で見つけたものはーー。
昭和40年代、長崎県対馬でイタイイタイ病発症の疑惑がもたれる中、会社ぐるみの隠蔽工作の当事者として県議会の証人尋問を受けた父。
その父親が手帳に記した「罪なきこととけして言うまじ」の言葉の意味を追って、恭子と聡史の老夫婦の過去への旅が始まる。
著者プロフィール
西木 暉(さいきてる)
昭和29(1954)年、千葉県館山市生まれ。東洋大学文学部哲学科卒。社会科教員を経て執筆活動に入る。著書に『頼朝と運慶』『仏師成朝と運慶』『運慶と快慶』『八条院暲子と運慶』『<改訂版>館山の記』(鳥影社)。
書籍情報
著者:西木 暉