福島原発事故10年後のゆくえと新たな課題
07/12/2020
福島原発事故から10年目。福島には予想もしなかった様相が展開し、事態は複雑化し、新たな課題が生まれている
福島第一原発事故から9年以上が経過、人為的災害である原子力発電所の事故をどうすれば防ぐことができるかなども、改めて考える時期に差しかかっているのだろう。
本書では、主に福島事故後2017年~2020年初期に起きたことや、住民が置かれている状況、マスコミによって伝えられた報道内容などを取り上げ、福島原発事故が住民や地域社会に及ぼした影響について記している。
事故についてどう考えていけばよいのか判断する材料を提供していくことも、本書を出版する目的の一つとなっている。
もくじ
第1章 福島が普通の生活を送れる時
第2章 一問一答で考える
「どうなっている、どうする、私にも関係あるの?」
第3章 住民にとってはふるさとの復興
第4章 今、福島で起こっていること
第5章 今も、そしてこれからも、全国で起こり得ること
第6章 国と東京電力の施策が住民の復興に及ぼす影響
第7章 住民はどのように思いを表現・行動しているか
第8章 住民は福島県の真の役割発揮を望む
著者プロフィール
佐藤政男(さとうまさお)
福島県相馬市生まれ。相馬高校卒業後、東北大学薬学研究科博士課程修了、薬学博士。
福島県立医科大学公害医学研究室助教授(現・生体情報伝達研究所生体物質研究部門)、徳島文理大学薬学部教授及び教育センター副センター長を経て、現在、日本毒性学会生体金属部会長。
現在は福島市在住。著書に『未来を探す人びと―拡大する原子力発電公害の中で』(ウインかもがわ)、『原発事故6年目 現地情報から読み解くふるさと福島』(合同フォレスト)。
書籍情報
著者:佐藤政男